DISORDER6


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発売から4ヶ月程が経ちました。今回の作品、楽曲どうだったでしょうか??
ボツ曲なんかも有ったりしますが、いつの日か供養出来ればと企んでいます(^^;)
さて、すっかり後手になってしまった私が作編曲したBGM部の解説を書いてみました。
暗いイメージを伴う楽曲を多く作った印象です。
なので「ダーク→低いイメージ→ベース」という流れで、
全曲的にベースパートの作り込みを意識しています。
個人的に音楽を聴く際はベース部をメインに聴く事が殆どですが、
そういった聴き方をして貰えたら意図する所が何となく伝わるかな?と思ってます。
(ベースを意識して作るのはDISORDER6に限った事ではないですが…)
例によって限定版同梱サントラCDや、ゲーム中などで聴きつつ読んで頂ければ幸いです。

STRESS
プロジェクトで一番始めに作った曲です。
本作では他の作家さん達との共同制作となってましたので、
自分の担当分を把握してからイメージ作り、そしてシナリオプロットから得た
イメージから作りはじめた感じです。この曲がそのイメージに相当しております。
照明の少ない暗い物語の印象を受けたのでこういった曲に仕上がりました。
同時にイメージしていた物は「外部からの脅迫感」です。
今回も使用音源は私のお気に入り、スウェーデンPropellerhead社のREASONです。
低く打たれるベース、無機質で金属的なパーカッション、深い闇を示すリバーブ、
不安定な心理を表現する時間的変化する音色や歪んだ音などで構成してます。
THE LAST MOMENT
シリアスシーンの曲です。追いつめられた絶体絶命的な状況をイメージしてます。
最初出来たバージョンではインパクトに欠けていた為リテイクになりまして、
編曲して頭から危機感溢れる構成にしてみました。
当初の編曲は37秒からのテンションで始まる感じでした。
曲的にはオーケストラヒットの音色を久々に使いまくってみました。
不思議な音色は大抵Thorという物理音源による物です。
こういった音色はREASONの特徴です。
精神的な音楽やアンビエント物の相性がとてもいい音源でもあります。
本作でもThorを多用してます。
CHICKEN RACE
追走劇や、曲名の通りチキンレースでのシーンに合わせた曲です。
色々状況が変わる逃亡シーン的な雰囲気です。
ロックなドラムにスラップ系ベース、ギターなどアメリカン(?)な要素多めです。
ECCENTRIC WAY
割と明るめのシーンの曲です。ヒナコ登場やバイクシーンの曲として作りました。
なのでヒナコのテーマというイメージでもあります。
普段作る曲とは少し違ったスタイルで作ってみました。
HARMONY OF THE HEART
ジョーとシーナが良い感じの雰囲気でラブな感じ、です。
落ち着いた雰囲気を出す為に静かで丸い音を選んで作っています。
低いベースラインの上に白玉7thコードを奏でるシンセパッドや柔らかなエレピ、
その上で泳ぐピアノのラインは私の好みの構成だったりします。
なのでずっと作り続けられそうな感じだったりします。
MY HOPE NOT ARRIVING
こちらも愛をテーマにした曲ですが、切なさ成分を多くした曲です。
イメージは「届かぬ想い」です。微妙な揺らぎや溜めを作りつつ、
ピアノだけで表現してみました。
MURDEROUS INTENT
復讐や殺意をテーマにした曲です。お気に入り曲です。
歪んだ心情や涌き上る感情を表現しています。
リズムのフィルターをいじったり、フェイザー掛けたりと、
レゾナンス含めてフィルター処理を多く操作した曲かも知れません。
それにより不思議な音や心情的な音を多く作ってます。
ROMANTIC EYES
コメディーの曲なのですが、妙にムードのあるJazzyなSAX曲に仕上げてます。
結構勢いで作った気もしますが、作っていて面白かったです。
こういう曲もアドリブで延々と作り続けられそうな感じでした。
COMEDIC BEAT
こちらもコメディーの曲ですが、ROMANTIC EYESとは違いベタな感じです。
メインの各メロディー群はThorによる物理音源シリーズです。
NEUTRAL LIFE
まさにニュートラルな日常的なシーンの曲です。
明るくもなく暗くもなく…どちらかというと明るく…という微妙な感じです。
この曲、実は苦戦しまして一度作った曲はボツにしました。
編曲して2曲目を作りましたが、それもイマイチでしてボツ…。
新規で新しく作ってようやくしっくりハマる曲が出来上がった次第です。
こういった日常曲はあまり深く考えず第1印象重視でガツンと作った方が
意外と当てはまりやすいのかも知れません。ケースバイケースでしょうけど。
CLOUDY SKY
こちらも日常汎用曲になります。
曲の雰囲気を明暗の5段階でいうと2、な感じの暗さに寄った曲になります。
このテンションの曲はかなり好きでして、聴くのも作るのも大好きだったりします。
DISORDER6のBGMは、パーカッションのフィルターを閉じてレゾナンスを掛けた時に
出て来る音程感を出したりする曲が多いかも知れません。
MISHIMA -PAVANE-
Ravelの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をアレンジさせて頂きました。
このPavaneの持つ雰囲気、一定のテンションで流れる様な進行がとても好きです。
その力を借りてBGMとして編曲しました。
要所要所ベースも流してみたり、パーカッションを流してみたり、
雰囲気を壊さない程度に足したり引いたりしてます。
A WARM IMAGE
「思い出」をテーマにした曲です。幼き日々の思い出、という具合です。
ピアノの持つ暖かみを使って、懐かしさと記憶のリンクを表現してみました。
CAREFREE US
日常曲です。
生き生きとしつつ、ほのぼのとした平和な日々をテーマにしています。
フルートが持つ平常心的な雰囲気って定番というか独特な気がしてます。
アコーディオンも久々に使ってみた感じです。
LOOSELY WIND
日常曲です。こちらは更にほのぼの感を前面に出してます。
フルートではなくクラリネットでその違いを出してみました。
移調して進行させましたが、いつの間にか戻ってホッとしました。
ADOLESCENT BOY
一度完成したBGM群ですが、こちらは追加で作った曲になります。
ムーディーではないドキドキ感のある雰囲気の曲、です。
ADOLESCENT GIRL
上記曲の派生として別バージョンも作ってみました。
BOY/GIRLと2系統のBGMを用意したのは、DUNAMIS15の系列を意識しています。
DUNAMIS15のBGM解説ページ
更に各BGMに別アレンジ曲が存在しています。
DISORDER6では全BGMには別バージョンとしてダークな雰囲気になるアレンジ曲が存在します。
同一のテンポなので、その曲をシームレスに入れ替える事で、BGMの変化による
心情や状況の変化を演出させております。知らぬ間にBGMが別アレンジになるという仕掛けです。
この試みは初めてですが、演出効果は高いと思います。
テンポを変えてはいけないし、曲の構成も完全に同一にしないといけません。
その難しさはありますが、曲が切り替わるのを考えると楽しい作業でもありました。
ただ、別アレンジを作るという作業がドカンと発生しますが…。
曲によっては一瞬でアレンジが完了する曲もありますし、全く別のアプローチをして
新規で作る並の時間掛かったりする曲もありました。
CHICKEN RACE辺り気に入ってます。
この別バージョンもサントラCDに収録したかったのですが、4枚組になるので断念です。
なのでゲーム中で楽しんで頂ければ幸いです。

以上ネタバレしないように書いてみたBGM解説でした。

2013/12/09 Takeshi Abo.


2013/08/22、DISORDER6が発売されました。
本作ではBGMの作編曲を合計34(17*2)曲と全効果音の作成を担当させて頂いております。
*2となっているのは、1つの曲で2バージョン作っている為です。
実際にはループ版、非ループ版で別ミックスを作っているので、用意した曲数は*4になったりしますが…。
2バージョンはBGMを聴いていると分かりますが、雰囲気がジワジワっと静かになったりします。
場面場面に合わせて、プログラマーさんの方で曲をシームレスに切り替えて下さってます。
限定版同梱のサントラCDには非ループ版ミックスの通常時BGMを全曲収録しております。
静かなバージョンも収録したかったのですが、そうなるとBGMだけでCD3枚や4枚とかになってしまうので
今回は2枚に納めるべく通常版を収録、という具合になっております。
効果音の方も例によってたくさん作りました。
近年は作編曲の他、こういった効果音作成の時間も増えてきます。
…という事で、BGMは通常時・緩やかな時の2パターンを意識して聴いて頂けると嬉しいです。
また後日担当楽曲解説を書いてみたいと思います。

宜しくお願い致します。

2013/08/28 Takeshi Abo.




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