■第27回山中湖ロードレース奮闘記■
山中湖1周半21km
2007/05/27
160,600km
 

気がつけば北側ゾーンも通過し、1km5分50秒程度を維持して走行。
ふと遠くを見ると左手に野球少年達を発見しました。通称ハイタッチゾーン。
ここまで来るとそろそろ1周もラストスパートという所のイメージです。
今回は1周ではなく21kmなので気分的にはまだ半分というイメージですね。
野球少年達、手を出して待ってます。これは行くしか!という事で左方面へ。
「いぇーい」「さんきゅー!」とか自分は言っていたような気がします。
全員の手にパシパシっとハイタッチ。うん、壮快!少年達の気合いを貰いました。
気合いが入ったせいか、若干ペースアップしてみようかなという気になりました。
ずっとドロボーさん達と一緒でしたが、ここで前に出る事に。
心を後半戦へ切り替えました。

恐らく1kmで言うと5〜6秒のペースアップなのでしょうけど、今までの
パワーセーブモードとは違い、多少辛さが出ました。こんな少しで変わるのですね。
呼吸は大丈夫ですが、やはり両足への負担は確実です。今まで気にしていませんでしたが
モモと膝、そして左足の甲に負担がかかっているようです。ん?左足の甲?
あー、クラッチか、クラッチ操作は意外と繊細だから疲れやすいのかな、とか
そんな事を思いながら目に入ってきたのは見覚えのある風景。
ついに1周が見えてきました。この1周ポイントで大体13kmです。
残るは8km。逆算すると折り返し地点まで4km。長いような近いような…。
1周の部の選手は沿道の大声援を受け、ゴールへの坂道へ曲がって行きます。
2年前は自分もここで曲がってラストスパートの総集編を繰り出したな〜と
思いつつ、21kmの部後半戦へ突入です。ここで自分が通過後に妻が沿道から
私を見つけて声をかけてくれたらしいのですが、私気づかずでした。無念!
この辺は結構たくさんの声援が飛んでいたのですよ(言い訳)。

1周の選手が居なくなったせいか、雰囲気が変わりました。
既に折り返して来ている選手もいます。凄いな〜速いな〜とか思いつつも
自分のペース維持に専念しました。途中いきなりベビーカーと人が横断して
危なくぶつかりそうになりました。すみません、走っているとそんな急には
止まれませんし余裕無いのです。
1度走ったコースなので大体先が分かります。わずかな上り坂でも足に負担が
かかります。1周目はそんなに気にしなかった坂もこの時の自分にとっては
気合いを入れないとペースダウンしてしまう巨大な坂。
給水所も1カ所だけだったので確実に補充+クールダウンをします。
山中湖、河口湖マラソンの他色々なマラソン(ホノルルまで!)に参加されている
Tさんが反対車線の折り返し選手の中にいました。声援を送ろうかと思いましたが
意外と疲れがたまっていて声を出す事が出来ませんでした。心の中で頑張れー!と
声をかけ、同時に自分自身にも頑張れ、このペースなら行けると声をかけました。
マラソンは単に走ってゴール、という単純な物ではありません。走ってみないと
分からない世界という物があります。まさにその世界の1つでしょうね。
自分自身との戦い。ここで歩く事は簡単に出来ます。当然の事ながら歩いた方が
楽ですし、負担もかかりません。それでも走るのは何故か?
そこに道があるから?大会だから?私的な理由はただ1つ、自分自身との戦い。
運動神経や筋肉を鍛えると同時に鍛えてきた精神。鍛えた精神は公私ともに
生活にも当然関わります。これを試す良い機会がロードレースです。
辛いのは皆同じ。それでも走る。
それを後押ししてくれる素晴らしい風景、富士山。絶好のステージ。
今走らずしていつ走る、という具合ですね。

と、偉そうな事書きましたが、実際は歩いている人は皆無で、ここで歩くと
かなり目立ってしまうな〜というのもあります。河口湖でやむを得ず歩いた時には
その悔しさが大きかったので今回はリベンジという意味でも妥協は出来ません。
腕時計の時間から計算するともう少しで折り返し地点?と思った所で見えてきました。
三角の大きな柱。折り返し地点のオブジェです。周りも安堵の雰囲気。
私自身もホッとしいました。この折り返しまでが妙に遠く感じたのです。
河口湖では確か14km位で両足にダメージが来ていたので、それから比べると
今回はかなり余裕があるように錯覚します。実際はボロボロなのですけど。
ペースは1km5分50秒くらいでしょうか、ペースアップしていたつもりが
いつの間にかもとに戻っていました。残り4kmですし、またペースアップ。
と言っても同じく5分45秒位のペース。腕時計を見ると2時間は切れそうも
なさそうでしたが、割と心地よい疲労感でもあったので頑張る事に。
折り返しまでの4kmも長かったですが、折り返してからの4kmも長かったです。
給水所が見えた時にはホッとしました。ここまで来ればあとわずか!
ツーリングで利用するファミレスも見えてきました。ゴールも近い!
でも急激なペースアップはせず、5分45〜50秒のペースを維持です。

既に走り終わっている人たちも沿道に見えてきました。
心拍数が高まります。少々足にも負担が見えてきました。
腕時計で2時間が過ぎました。そして前に見えてきた標識「残り1km」。
自分の足に聞いてみます。ラストスパート、行けるか?行くか?と。
足は答えます。行けるさ、やってみようぜ。
ペースを大幅に上げてみました。歩幅を広げ、腕を振ります。
そして最後の難関、ゴールまでの上り坂へ入りました。
結構混雑しています。うまく抜けないと集団にはまってしまいます。
脇から坂をいっきに駆け上がります。その距離およそ600m。
山中湖は標高1000mという事もあり、余計に坂の辛さが伝わってきます。
沿道からの声援も心に伝わります。知らない人が自分に頑張れと言ってくれます。
それだけで頑張れるマラソンマジック。そのままダッシュ維持!
黄色いアーチが見えた!フィニッシュラインも見えた!
全力でのフィニッシュ。やりました、歩かず完走です。やったやった!


順位 :1727位/2523人中
ネットタイム:2:03:55
グロスタイム:2:06:21


ゴールしても足が止まりません。あわわ、止まらないと。
とにかく喉が渇いていたので惰性で完走賞のスポーツドリンク等を
貰える方へ歩いて行きました。ここで腕時計のカウントも止めました。
2時間4分6秒となっています。まだ公式記録は分かりませんが、
ネットタイムでは2時間3分台という事でしょうか。2時間切りが惜しかった!


すぐに妻と合流出来ました。ゴール直前を見ていてくれたようです。
スポーツドリンクの缶も一瞬で空になったので更に補充すべく
各種分配コーナーへ歩いて行きます。クーリッシュというアイスを
貰って食べた所これがまた美味しい!失われた糖分を急速補充です。
次に豚汁。スポーツ飲料もたくさん補給します。終わった終わった。
日差しが暑いですがばっちょ夫妻を探します。ゴールしたかな?
しばらくフラフラしていたら合流出来ました。無事完走したようです。
小休憩していましたが、あまりに暑いので車に戻る事にしました。


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