[ REASON module infomation ]

・各モジュールの簡易解説
奥の深いREASONを構成するモジュール群です。私見を含めた簡易解説を書いてみました。
 
[Hardware Interface]
前面

背面

REASONからの出力をPCのAudioへとルーティングする部分で、これは強制的に最上部へデフォルト装備。
複数の出力を持つオーディオボードを搭載している場合や、ReWireで複数のオーディオとして出力する場合、
このモジュール裏側でルーティング。十分な64ポートのアウトプットを持つ。
Version4からI/Fのデザインが一新され、32ch/64ch表示の切り替えが可能になった。
レベル表示も多段化している。



こちらはREASON3までのI/F。REASON4と性能に違いは無い。
 
[REMIX : 14ch Mixer]
前面

背面

14chのミキサー。
イフェクターへの出力は4つ。イコライザーはHigh/Lowのみ、パン、ボリュームから構成され、
各チャンネルにはミュート・ソロボタンが付いている。モジュール背面ではパン等のCV端子も装備し、
各モジュールから制御する事も可能。もちろん複数のミキサーを連結出来るのでCPUパワー次第で
無限のミキシングが可能。イコライザーの効きはHighが良く効き、Lowはそれほど効かない印象。
 
[RB338 : ReBirth RB-338 Syncro module]
前面

背面

同社のReBirth RB-338 v2.0-とREASONをシンクロさせる為のモジュール。
太いTB303サウンドやTR808/909のソリッドサウンドが
欲しい場合ReBirthを持っているなら手軽に導入する事が可能。
私はv1.5までしかアップグレードしていないので利用した事がなく未知のモジュールでもある。
 
[Subtractor : Polyponic analog synthesizer] [Sample data]
前面

背面

2つのオシレータからフィルター、LFO2つ、エンベロープ等近年ではオーソドックスな
アナログ式シンセサイザーモジュール。出力はモノラルになるが、その表現力は幅広く
ソフトウェア音源であるREASONの特徴のある主力音源とも言える。
裏面ではモジュレーションのアウトプットを初め、様々なインプットも実装。
これらは後述のMATRIXと組み合わせる事で威力を発揮する。
ベロシティーによる変化やアフタータッチのパラメータも充実。
レガートやポルタメント等必須機能は当然実装。
全パラメータはMIDIのコントロールチェンジに対応可能なのでReWireでもウネルようなサウンドを
簡単に作り出す事が出来る。効果音作りにも向いているという職人向けの音源。
最大発音数は1つのモジュールにつき99音。
余談だがSubtractorだけラックに固定しているネジを外す事が可能。
この遊び心に惹かれる人も多いのでは無いだろうか。
 
[NN-19 : Digital sampler] [Sample data]
前面

背面

PCMサンプラーモジュール。
キースピリットアサインが可能で、フィルター、エンベロープを実装。
ベロシティー・コントローラー反応など当たり前の機能は装備。
扱いやすいサンプル音源モジュール。
欲しい音があったら即取り込んで使えるのでこちらも重宝している手軽な音源。
 
[NN-XT : Advanced sampler] [Sample data]
前面

背面

REASON2.0から追加されたサンプラー音源。
NN-19に比べ格段に細かい制御が可能。
16つのパラアウトが可能なのでドラムマシンとしても利用価値が高い。
また、ベロシティーに応じてサンプルを変える事が出来るので生楽器のシミュレーション演奏にも特化している。
難点はよく重たいと言われているが、Dual CPUのMacの手にかかればいくつ使っても処理落ちしないため、
こちらも気軽に使えるようになっている。LFOを2系統持ち、逆再生など設定も可能。
設定項目が多い事からNN-19との使い分けでREASON上級を目指す。
 
[Malstrom : Graintable synthesizer] [Sample data]
前面

背面

REASON2.0から追加された音源。
これまた不思議な音源で、フェージングする時間を扱った一風変わった音を作り出す事に特化している。
基本的には2つのオシレータの基本波形として指定された多くのサンプリング波形を使う事で
複雑かつ特殊な音を発音する事が可能。難しいが基本的な概念はSubtractorをはじめとする
アナログシンセサイザーと共通しているので全くのブラックボックスではない。
オーディオインプットもあるので、外部からの音に対してウェーブシンセサイズをかける事も可能。
しかし狙った音を作る事は非常に難しい事は否めない。
偶然を発見するか、様々なプリセットを加工して使う事が多い。
 
[Thor : Polysonic synthesizer] [Sample data]
前面

背面

REASON4から追加された音源。
まず見た目からその複雑な音作りが可能な点が伺える。
オシレータは6種類。
・SubtractorのようなシンプルなAnalog OSC
・MalstormのようなWave table OSC
・2オペレータの直列FM Pair OSC(multipleは1〜32)
・2つの波形で音とmodulationを構築するPhase Mod OSC
・シンプルな波形に強力なdetuneでかけて重ねるMulti OSC
・汎用的ノイズを発生させ、modulation利用も出来るNoise OSC
これらにフォルマントフィルターを含める4種のフィルターを2カ所+1カ所に配置。
各OSCからの出力をフィルター経由で各envelopeに渡すのが基本となる音作りとなっている。
更に16stepのシーケンサーを搭載し、うねりやシーケンスサウンドを含めた物も作成可能。 delay、chorusも搭載しているのでThor単体で完成された音作りも可能。 非常に幅広い分野に使える音源である。
PowerPCでは若干重たい気もするが、Intel CPUでは処理も軽いようである。
 
[ReDrum : Drum composer] [Sample data]
前面

背面

10つのサンプルを独立して個々にいじれるドラムマシン。
シーケンサー部は64ステップまで入力可能で、(1〜8)*(A〜D)の合計32バンク持つ事が出来る。
サンプルは基本的にはエフェクトセンド2系統、パン、レベル、ベロシティー感度、
長さ(トリガー式も選択可能)、ピッチ。それらにポルタメントやベロシティーによるピッチ変更など
いくつか特殊な制御が加わっている。ミックスアウトの他、10つのパラアウトも装備している。
 
[Dr.REX : Loop player] [Sample data]
前面

背面

REX/REX2ファイルのプレイヤー。
フレーズサンプリングファイルを読み込み、演奏する事が可能なモジュール。
フィルター、エンベロープ、LFOなど標準的な要素はもちろん実装。様々な音ネタを読み込み
プレイバックさせる用途特定モジュール。いかにネタを美味しく使うかはセンス次第。
 
[RV7000 : Advanced Reverb]
前面

背面

REASON2.5より追加された高品質リバーブイフェクター。
ディレイ機能も持つ為、マルチタップやパンニングエコーを始め
フィードバックを使ったイフェクト加工も可能。ディレイはテンポにシンクロ可能。
ホールイフェクトやボーカル用のイフェクト等幅広く使える実用的リバーブモジュールである。
また、ケーブルのアニメーションまで芸が細かい。
 
[Scream4 : Sound Destruction Unit]
前面

背面

REASON2.5より追加されたエフェクター。
ダイナミックに音を歪ませるディストーション+コンプレッサー的な役割をこなす。
ベースはもちろんリードやドラムに掛ける事で主張した音圧に上げる事が出来る。
もちろんギターに掛けディストーションやオーバードライブとしてオーソドックスな使い方も定番。
 
[BV512 : Vocoder]
前面

背面

REASON2.5より追加された4,8,16,32bandのボコーダーユニット。
単にイコライザーとしても使える。
更にはスペクトラムアナライザーとして視覚効果も得られる。
ボコーダーの効きはそれなりで強烈なインパクトは出せない物の、ソフトウェアレベルでは実用的。
 
[MATRIX : Analog pattern sequencer]
前面

背面

パターン型ステップシーケンサー。
32バンク32ステップの登録が可能。
フィルターやノートを制御出来る。
が、ReWire制御でREASONを扱う場合使用頻度の低いモジュールの1つなのかも知れない。
REASON4ではThorとRPGの登場により更に影が薄くなりそうな気もする…。
 
[RPG-8 : Monophonic arpeggiator ]
前面

背面

REASON4により追加されたモジュール。
MATRIXが進化したアルペジェイター。音声ではなくnote CV、gate CVにて扱う。
作ったアルペジオをトラックに書き出す事も出来る。
 
[M_class : Equalizer ]
前面

背面

REASON3より追加されたフルパラメトリックイコライザー。
high/lowのシェルピング(ブーストカット)、独立したローカットがある。
 
[M_class : Stereo Imager ]
前面

背面

REASON3より追加されたモジュール。
highとlowの周波数成分に対してステレオ効果を広げたり縮めたりが可能。
一般的にはhighを広域に、lowを中央にする事で効果が期待出来る。
 
[M_class : Compressor ]
前面

背面

REASON3より追加された1バンドコンプレッサー。
従来のハーフラックモジュール「comp01」より
幅広く、強力なコンプレッションをかけられる。
 
[M_class : Maximizer ]
前面

背面

REASON3より追加されたモジュール。名のごとく最大化するリミッター。
最終ミックスとHardware Deviceとの間に入れるよう設計されているので、
マスタリングに最適となっている。これらM_classはREASONのMenuにもあるように
ひとまとめで利用する事で高い効果が得られるようになっている。
 
[CF101 : Chorus/Flanger]
前面

背面

コーラス、フランジャーイフェクター。
強烈なモジュレーションは掛けられないが音に厚みをかける効果として有効。
当初自分は右のsend modeを設定し忘れる事もたまにあった。
 
[Comp01 : Audio make-up Compressor]
前面

背面

あまり効かないコンプレッサー。
REASONの場合は単にボリュームを上げて歪みがちにする事で
負荷0のコンプレッサーとして簡易代用する事が出来る。
また、Scream4でコンプレッサー効果を出す方法もあり。
 
[DDL1 : Digital Delay Line]
前面

背面

テンポシンクロ可能なディレイ。
パンとフィードバックのCV入力が可能。
他モジュールのLFOやMATRIX等と組み合わせる事でステレオパンとして機能する。
軽量で使い勝手が良いのが好印象。
 
[ECF42 : Envelope controlled filter]
前面

背面

バンドパス、ローパス12、24のフィルターをリアルタイム制御可能なイフェクター。
元々各音源にフィルターが装備されているのでこちらも使う機会が未だ無いモジュール。
 
[PEQ2 : Two band parametric EQ]
前面

背面

2バンドイコライザー。
比較的良く効くのでミキサーのEQと併用して上手く使うと効果的。
 
[PH90 : Phaser]
前面

背面

テンポシンクロ可能なフェイザーモジュール。
こちらも強烈なモジュレーションはかからないが、フェイジングする空間的な音を作る事が可能。
REASONはモジュレーション系モジュールが弱いかな?と思ったりもするが、
私の力不足のせいでもある。いじればいじる程可能性が見える。
 
[RV7 : Digital Reverb]
前面

背面

リバーブモジュール。
Hall,LargeHall,Hall2,LargeRoom,MiddleRoom,SmallRoom,Gate,LowDensity,StereoEcho,PanRoomがプリセットされている。 RV7000と併用して常用利用出来る定番モジュール。
 
[UN16 : Unison]
前面

背面

REASON2.5より追加されたUnizonモジュール。
デチューンコーラス効果を出す。
 
[Spider CV : Merger&Spliter]
前面

背面

REASON2.5より追加されたモジュール。
CV(Control Voltage)情報を分岐・結合する事が出来るユーティリティーモジュール。
 
[Spider Audio : Merger&Spliter]
前面

背面

REASON2.5より追加されたモジュール。
各モジュールのLR出力を分岐・結合する事が出来るユーティリティーモジュール。
簡易ミキサーとしても利用出来るのでEffect Sendなど割と利用する機会も多い。
 
[Regroove miver]

モジュールではなく、シーケンサーの一部として機能するREASON4からのパネル。
A〜Dに8種、合計32chのグルーブとして微妙なクォンタイズ等を制御可能。
 
[Sequencer]


新バージョンでラックから分離も出来るようになったREASONの全てを制御するシーケンサー。
パターンのグループ化、各コントロールチェンジも同軸でエディットが可能。
簡易的な所もあり、細かいエディットは手動もしくはChangeEventダイアログを呼び出して行う。
edit画面はピアノロール、REXスライス、ドラム、ベロシティー、MATRIXパターン、コントロールチェンジ。
音源モジュールだけではなく、ミキサーからイフェクターの全ての可動部分まで
リアルタイム制御可能なのが魅力の1つ。

*上記はVersion3.0.5までの画像・説明です。
 
[Transport]

Version4のシーケンサー強化に伴いTransport部も強化されている。
待望のテンポ・拍子設定が加わり、Regroove mixer動作ボタンが追加。
演奏時間の表示など一般的シーケンサー同等の情報が表示されるようになった。
 
[Back Panel]

全てのモジュールのバックパネルは実際にはこのようにケーブルで接続されている。
このケーブルは基本的に自動だが、凝った接続やイフェクター回りの独自配線は自分で行う事が可能。
このこだわりを100%発揮出来る背面配線がREASONの魅力でもあり、
面倒な実際の配線作業をしなくても済む素晴らしい長所だ。
またこのケーブル、常にアニメーションしていて気持ち悪いくらいグネグネ動かす事が可能。
こうしたエンターテイメント性を持ち、クリエイターの創造力をかき立てる点もREASONの魅力である。
 

Last modify : 2007/12/14

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