No. | Title | Index |
1 | Robotics Notes -起動!- |
ロボティクスノーツのメインテーマになります。
前作、シュタインズゲートでは物語全体を表すテーマとして作りましたが、
今回は物語の終盤、シリアスな本気シーンのヒトコマを曲にしてみました。
ゲームの冒頭シーンでもあるので、このシーンは非常に重要だと思っています。
曲名の通り、最終決戦に備えて準備してきたロボを起動させるシーンを想定して、
計器類やポケコンモニターが様々な数値を表示し、ロボ部員が確認しつつ
普段と違った本気の主人公が覚醒していくような、そんなイメージで作曲です。
イントロ部分がその計器類や起動していくシーケンスの様子となっています。
そして、そこからロボが前進していき、敵に向かって無謀とも思える戦いを
挑んでいく様子が楽曲本体となります。
私の頭の中ではメカ系TVアニメのように激しい戦闘がイメージされていました。
この曲のイントロ部分は2010年の年末に情報解禁となる際に公開された
プロモーション映像の曲をアレンジした物だったりします。
このイントロ自体を作った時も同様のイメージでしたので、
テーマとなるこの曲は思い描きやすかったです。第一印象やイメージは大事です。
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2 | 種子島の風 |
物語前半部の主要となるイメージから作成しました。
始めは種子島で過ごす何気ない学校生活の一面というイメージから
ロボ等とは無関係な「ごく普通の」日常の曲として作りました。
前半部はこういったデジタルではない音色を使った曲を意識して作っています。
当初の音楽コンセプトの1つに、「現実と虚実」があります。
現実を表現するのは実在する楽器の音、そして虚実はシンセサイズされた
音色で表現するように意識しています。
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3 | ロボット研究部 |
こちらも上記前半部分を想定した部活動としての「何気ない日常」という
イメージで作りました。上記「種子島の風」が風景的なシーンを想定した
BGMに対して、こちらは活動的なシーンを想定した曲となっています。
デジタル的な音色は極力使わず、アコースティックギターとピアノ、
弦楽器やパーカッションなどをメインに使って演奏させています。
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4 | ENERGETIC FORCE |
海翔がハマっているポケコンのゲームBGMで、かなりお気に入りです。
近未来設定ではありますが、このゲームのハードウェア的には
90年代初期のアーケードハードを想定しました。かなり趣味に走った曲です。
スペック的にはFM音源6音+PCM8音位で、パンも左右中央の3つ、
当然リリースレートが無いPCMパーカッションなど変なこだわり持って作っています。
何となく想定ハードウェアが分かる方は私と同世代の方です…。
どの音色がFM音源かなど意識して聴いて下さると面白いかも知れません。
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5 | PRESAGE |
謎めいた空気や不穏な会話などのイメージです。
主に愛理のセリフ「その目、だれの目?」部分をモチーフに作りました。
ロボティクスノーツではこの冒頭の音色、ノイズにレゾナンスを掛けた
この浮遊感のある音色から得られる、未来的であり神秘的でもあるイメージが
とても本作のイメージカラー的に合っていると思って多用しています。
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6 | AMUSING WORLD |
前半部の、普通の日常らしいコミカルシーン用の曲として作りました。
陰謀だの危機などとはまだ無縁で、海翔やあき穂のギャグ的な
やりとりの様子を想定しています。
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7 | お台場の空 |
お台場シーンです。こちらも何気ない風景的な曲として作っています。
尖った音色は使わず、曲の方も展開無しで、ずっとループして流れていても
落ち着いて物語を楽しめる様にと思って作りました。
演出としての効果があるBGMなので、音の密度もまた重要になってくるかなと思っています。
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8 | JAXA |
実在するJAXA様のBGMですが、組織としてのイメージではなく、
施設としてオープンな部分を思い描いて曲にしてみました。
宇宙開発についての説明など、そういった要素から得られるイメージです。
跳ね動くベースラインにエレピのコード+白玉シンセは好きな組み合わせです。
「宇宙」というとPHASERのイフェクターを連想してしまうのは安直でしょうか。
所々入るモデムの音はアナログ時代からの通信をイメージしています。
今はデジタル通信が当たり前ですが、私の通信イメージは未だアナログ方式を
連想する部分も大きいです。昔、草の根ネットにてテキストベースによる
通信コミュニケーションを楽しんでいた頃の影響も大きいです。
更に遡るとファミリーベーシックのデータレコーダーの音が私のルーツでしょうか。
あの通信を行う儀式のような音、結構好きです。
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9 | 静寂の時間 |
ピアノから始まる、落ち着いた時間を想定した曲です。
シンセ的な音色は使わず、生楽器の音で固めてあります。
「現実と虚実」のうち、現実の要素のみを得ている曲です。
発売前のTVのCMで一瞬流れたりしたりしてます。
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10 | 宇宙ヶ丘公園 |
神秘的な印象が出る様に、と意識して作った曲です。
前半部と後半部という構成になっています。
前半は善悪判別不能な謎要素を持たせた神秘、
そして後半は自然界と宇宙の摂理、という大き過ぎるテーマです。
その根底にあるコンセプトは「宇宙はいつだって神秘的」です。
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11 | 幽霊? |
曲名に幽霊とありますが、完全なるホラーではなく
漫画的なオカルトシーンという方向性です。
なので微妙な明るさを持っていたりします。
この微妙加減がまた難しかったりしました。
好みの問題でもありますが、私的には完全なホラーの方が作りやすい気がします。
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12 | ガンヴァレル製作 |
曲名の通りです。ロボ部がいよいよ始動し、数々の苦難を抱えつつも
各部員の役割を果たしつつ共通の目的を持って活動する…そんなイメージです。
基本的には前向きに、でも決して楽な道ではない。でも皆頑張っている。
そういったメッセージを曲からも感じ取って頂けたら嬉しいです。
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13 | 姉との思い出 |
あき穂の姉、みさ希の思い出をイメージした曲です。
あき穂は海翔と共通の思い出を持つ事から、懐かしき日々を共有する事が出来る存在。
そういった暖かな気持ちを曲にしてみました。
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14 | TIMIDITY |
弱気になっているシーンを想定して作りました。
ロボ部を辞めてしまう、病院での件など暗い感情を曲にしました。
高音のピアノによる旋律に気持ちを載せて、か細く、弱々しく作ってます。
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15 | PRESAGE -amb- |
ロボティクスノーツのBGMで多用しているイメージカラーでもあるこの音色を
強調すべく作ったPRESAGEのAmbient版です。
作曲時に想定したメインシーンは君島コウであり、
不気味な雰囲気のアレンジが作れればという具合にササっと作成しました。
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16 | ABSOLUTE REALISM |
この曲名にも意味が込められてまして、略すと「A.R.」と反した意味になります。
これは作曲前から決めていた事で、それをテーマに創造力を膨らませて作っています。
物語が大きく動くシーンからインスピレーションを得ているので重要な曲として作りました。
最近作っていなかった4つ打ちバスドラを基本に、レゾナンスを効かせたベースを泳がせ、
コードを決めて組み立てて行きました。気に入っている曲です。
このスラップベースの音色は愛機KORG 01/Wpro用のPCMカードからサンプリングしています。
数あるPCMの中ではマニアックなサンプリング元かも知れません。
それをREASONのNN-XTに組み込んでいます。自作NN-XT音色もまた重要です。
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17 | A REPORT |
ロボノ音色(今勝手に決めましたが)を使ったBGMシリーズです。
君島レポートのテーマです。謎の要素を色濃く含ませています。
ざらついたノイズを含むパーカッション、ショックを受けるかのような
深いリバーブの打楽器、現実離れした錯覚を受けるようなシンセパッド等、
その物から受ける印象は善悪で言うと悪い方向性の物を表現してみました。
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18 | モノポール |
こちらの曲もロボノ音色を使ったアンビエント色の強いBGMです。
題名の通りモノポールをテーマにした曲です。
「A REPORT」が悪い予感を含んだ物に対して、こちらは中立的な物のとして
作って行きました。不確定要素のような印象が得られる様にと
素数でもある7拍子で作っています。掴みづらい拍子ですが、
個人的に不安感を出す事が出来る好きな拍子です。
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19 | 気持ちの河 |
想っている感情が溢れ出すシーンや、その想いで胸がいっぱいになるシーンの
曲として作りました。メインテーマである「Robotics Notes -起動!- 」を
アレンジして作っています。
自然界で最もシンプルでもある音色、サイン波による演奏は
素朴で寂しさや切なさが出て来ると思って使いました。
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20 | 具現化する悪夢 |
グランドオベリスクが具現化してしまう、そんな世紀末感漂う雰囲気を
楽曲にしてみました。この曲も例によって7拍子です。
我が目を疑う光景の前半、その異様なオーラが加速していく中盤、
世界の終わりに立ち合う終盤、という構成になっています。
そんな流れを想像しつつ聴いて貰えると嬉しいです。
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21 | ANOTHER TRUTH |
物語が大きく動くシーンのBGMとして作りました。
語られる真実、というサブタイトルが付いても良い位な感じです。
精神的な震えをトレモロストリングスで表現してみました。
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22 | 夢と希望と絆と |
「ロボは絆だった。ロボは夢だった。ロボは希望だった。」
というシーン専用的な感じに作ってみました。
シナリオを拝見していて心動かされると、つい専用曲を作りたくなってしまいます。
私の頭の中ではアニメのように自動で物語が音楽にシンクロして進んで行く様子を
想定しつつ作りました。アドベンチャーゲームとして手掛けさせて頂く曲は、
そういった仮想絵コンテ込みの物も多いです。
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23 | GLOOMY FACT |
一転して再び重苦しい曲です。
こちらはANOTHER TRUTHより更に深刻な事実を知ってしまう様子を表現しています。
曲名はGLOOMY atmosphereとどちらにしようか迷いましたが、
より深刻さを表現出来る様にFACTのようを選びました。
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24 | HURRY UP! |
危機感、急ぐ気持ち、そういった要素を持つ曲です。
アップテンポの曲は少ないので、BGM群の中では比較的浮く曲でもあります。
当初低音ピアノの連打による曲でしたが、シンセベースに置き換えました。
カーンという音はタンバリンに深いリバーブを掛けて音程を低くした物で、
20年位前から愛用していたりします。
このサンプリング元は確かRoland SC-55の音色だったと思います。
大ヒットした懐かしきGS規格音源です。
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25 | RESONATING WARNING |
こちらも危機感を表現した曲ですが、動と静による波を持たせてます。
主に後半の切羽詰まった緊迫感を想定して作りました。
音階的に崩した感じのフレーズや音色を使って緊迫感を出してみました。
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26 | 決戦に向けて |
島民の協力を得つつ、来る最終決戦に向けて準備を進めて行く様子を
曲にしてみました。「ガンヴァレル制作」のアレンジにもなっていますが、
こちらは勇ましさと、使命感、そして若干の葛藤と複雑な心境を組み込んでいます。
一時は離ればなれになってしまったロボ部の心が、次第に集結して
更に結束が強まっていく様子も表現してみました。
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27 | FINAL WAR |
文字通り最終決戦の曲です。
私の中ではかなり激しい戦いを想定していまして、
爆煙や徐々に朽ちて行くパーツ、精神力・体力・そして命を削ってでも
勝利を信じて、仲間を信じて勝算の低い戦いに専念する様子を曲にしてみました。
3拍子の曲になっていますが、メインテーマ「Robotics Notes -起動!-」の
アレンジも組み込んでいる所にも気付いてもらえますでしょうか?
要所要所のBGMの根底には、このメインテーマが在ったりします。
こういった曲を作るのは凄く楽しいです。
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28 | TIME-AXIS |
バレットタイム発動時の曲として作りました。
その名の通り時間が大きく関係してくる事もあり、アンビエント色の強い曲です。
元々「EXTRASENSORY PERCEPTION」という曲名でしたが、変更しました。
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29 | O-KA-E-RI |
数々の苦難を乗り越え、最後の戦いを終えた主人公達。
戦闘後のロボをトレーラーに乗せて帰ると、応援してくれていた人々皆が
オカエリと待っていた…、そんなエピローグ的なシーンを曲にしてみました。
このBGM解説で「曲にしてみました」となっているのは、
膨大なシナリオを拝見して私が受けた印象から必要なBGMを連想してリストを
作って行ったからでもあります。このシーンにはこんな曲が有ったら良いな、や、
このシーンの流れを曲にしてみたい、など各曲物語と密接にリンクしています。
このBGM制作の手法はSTEINS;GATEと同じです。
自由に楽曲制作をさせて下さった社長・プロデューサー様を始めスタッフの皆様に感謝です。
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30 | Robotics Notes -piano- |
メインテーマのピアノソロバージョンも用意してみました。
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31 | 静寂の時間 -piano- |
こちらもピアノソロとして用意してみた曲です。
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32 | TIMIDITY -piano- |
同じくピアノソロです。
同じ曲でもピアノソロ等別バージョンを用意する事で、効果的に演出出来ると思っています。
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33 | AMUSING WORLD -light mix- |
こちらは楽曲構成がシンプルなバージョンです。
実験的に用意してみました。
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34 | 姉との思い出 -piano- |
ピアノソロバージョンです。
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35 | HURRY UP! -light mix- |
シンプルな構成のミックスです。
対比演出として使えないかと用意してみました。
「メモリーズオフ5〜とぎれたフィルム」等でも使った手法です。
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36 | 科学が見る夢 |
回想シーンを想定したピアノソロ曲です。
メインテーマを題材にして突然作りたくなったので作った曲だったりもします。
科学の進歩は人々に便利で素晴らしい物だけど、同時にマイナス要素も進歩して
しまうという諸刃の剣である、というテーマを意識していたりします。
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37 | ロボクリニック |
ロック+爺さん+パーツショップ、というサイバー的な印象もある組み合わせの曲です。
この曲はメロ有無の2バージョン用意しています。
丁度アフターバーナーとアフターバーナーIIの「AFTER BUNNER」という曲の関係とでも言いましょうか。
分かる人には分かるかも?メロ有りがサントラ用、メロ無しがゲーム中用と意図して作りました。
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38 | エグゾスケルトンへようこそ |
急遽追加された曲です。
曲というよりむしろ効果音扱いに近い使い方かも知れませんが、
エグゾスケルトン社のPR曲素材として作成しました。
取扱説明DVDで流れるようなイメージです。
イントロ部分でループさせようと思いましたが、Bパートも作ってみました。
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39 40 41 | ROBO-ONE -Attacking!- ROBO-ONE -Battle ground- ROBO-ONE -Full mix- |
3曲ありますが、最初に-Full mix-を作り、
それを2バージョンの-Attacking!-と-Battle ground-に分けてみました。
ROBO-ONEのテーマとでも言いましょうか、試合中だったり会場BGMだったりです。
機械的なシーンという事もあり、物理音源のデジタルサウンドを使って作っています。
お気に入りはREASONのThor音源で作ったTB-303風の音色に
Screamイフェクターで歪ませて、同時にControl changeを使ってうねらせる音色です。
最近作る音色は割とCombinatorを使って音色を構築しています。
使わなくてもノブやボタンに各パラメーターを割り振ったりして
将来的に遊べる音色として音作りも楽しんでます。
音作りを楽しみ過ぎて作曲が全然進まない事もありますが…。
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42 | Robotics Notes -2nd theme- |
タイトル画面用に作った曲です。メインテーマのアレンジです。
当初ピアノバージョンがタイトル曲かなと思っていましたが、
もう少し感情的な曲をと追加作成しました。
長時間聴いても耳に優しく、違和感無いようにと意識して作っています。
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