Ever17


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全BGMの簡単な解説です。
解説にはネタバレが含まれていますので、ご注意下さい!!

01:Insel null まず最初にアレンジを手掛けた曲でもあります。
原作を作曲していた頃は2002年の頭です。
それから約10年の時を経て再び自分の曲をいじる不思議な感覚と共に、
当時の記憶も思い出しつつ耳コピ状態で曲を作って行きました。
(元データであるCubaseのシーケンスデータはバージョンが低過ぎて開けないのです)
自分の曲だと癖が分かっていますのでその辺は楽ですね。
アレンジ1曲目という事で、試行錯誤を含め雰囲気を損ねないような音色作りを心がけました。
原作は近年のREASON演奏ではなく、PS2やDreamCastの内蔵音源へプログラムしていったので
その辺の逆エミュレーション的な作り方をしていきました。
元となるサンプリングデータが幾つか阿保ライブラリー内に保存してあったのが救いです。
比較的原作に忠実な作りに出来たかなと思っていたりします。
02:Ersteboden 結構勢いでアレンジ出来た曲でもあります。
苦労した所はベースですね。音色と強弱によるフィルターの表現の辺りです。
原作はベロシティーで波形データを切り替える音色を内蔵音源へプログラムしてました。
(内蔵音源とは…簡単に言うと決められた容量内に仕様に従って自分でシンセサイザーを構築し、
それを使って演奏させるのです。制限が多いので入力者の腕の見せ所でもあります。)
その波形切り替えを再現出来る様な音色をREASONのSubtractorで作ってます。
他の音色も原曲を再現する方向で、サクサクっと完成しました。
03:Zweitestock 原曲を作った当時は移植とか、こういったアレンジの事は当然全く考えていません。
なので内蔵音源特有の変な密度やパラメータ切り替えを乱発しています。
それらを思い出しつつ、近い音色を作ったりしながら再現アレンジしていきました。
大幅に曲を変えてみようかとも思いましたが、当初のコンセプトを貫きました。
原作の音楽を殆ど聴かずにプレイされた方には同じに聴こえてしまうかも知れませんが、
音楽自体は1から作り直しているので作曲者的には割と別物扱いです。曲は同じですけど。
そういった「原作に忠実でありつつアレンジした部分」にこだわりを持ってみました。
全曲的にベースパートは比較的アレンジの手を入れています。
04:Drittestock これまた音色で困った曲でもあります。
こんな変な音どうやって再現するかなぁと思っていましたが、原曲の音色を
REASONで作り始めていた頃でしたので、REASONの自作音色データの方を探してみた所、
この変な「ガゴゴゴ」という音色を発見!無事再現する事が出来ました。
深海の深さを出すようにリバーブ類を加えたりしつつ、思ったより早く完成した曲です。
この逆再生バスドラムの音色は「すべてがFになる」のBGMを作っていた頃を思い出します。
05:Lemurianische Ruine 結構好きな曲なのでアレンジも心機一転して取り組みました。
この曲で「原曲通り→徐々に音色が加わる→アレンジの幅を広げる」という
段階的なアレンジの方向性を決めました。なので原曲を知っていると2度美味しいような
そういう作りになっています。大きく外す事もしていないので「あれ?こんな曲だったかな?」
というギリギリのラインでアレンジしていっています。
このソリッドなベースにフワフワしたバッキング、お気に入りです。
06:Kosmisher Wal 原曲に比べて音の解像度が上がっているので、深さも浅さも表現しやすいです。
この曲は最後にピアノのフレーズを足したりしています。
前半がクジラ、後半が沙羅の物語という構成です。
後半のコード進行は、当時の記憶や物語の記憶を思い出させてくれます。
音と記憶の関連性、ありますよね。聴いただけで懐かしさを覚える様な…。
私生活にも目を閉じて耳を澄ますだけで、その感覚が溢れているなと感じたりします。
…と余談でした。
07:Qualle 不思議な雰囲気が、アレンジでより一層深く、そして広く表現出来たかなと思っています。
一応は4拍子のポリリズムですが、アレンジで変拍子にしてしまおうかと思ったりもしました。
冒頭のシンプルなリードの音色、実は音作りに結構時間かけていたりします。
時間による微妙な音色の変化にFM変調を加えたりとSubtractorの面白さに取り憑かれました。
SubtractorとはREASON内の音源モジュールの1つで、最もシンプルなアナログシンセ音源です。
シンプルながら奥の深い音作りが出来る面白い音源であり、多用している音源でもあります。
限定版付属サントラCDのライナーでも書きましたが、ハンドクラップのザッパーンと
いう音作りは海の波打つ様子を表現しています。
08:Karussell Delphine ここまでデジタルな幻想的音色を扱って来て、この曲で久々に管楽器等を使った感じです。
他の音色は同様に実在しないシンセサイズされた音色です。
Ever17の曲は実在しないシンセ音色を好んで使っています。
私が特に好きな音色ばかりを使っているとも言えるので、
BGM全体の統一感も出て、いい塩梅になっているかなと思っています。
09:Weiser Hund 開発当時はREASONを趣味で買った直後の頃で、色々な音色を内蔵音源向けに
チューンナップしていた頃でもありました。なので、今回の移植では
今でもオンリーワンのメインで使っているREASONを最大限に活用出来ています。
無事PIPIを表現している「ハッハッ」というパーカッションも再現出来て一安心です。
10:IBF Notfall 原曲では出来なかった派手さを出せるようアレンジしていきました。
間奏で使っているKORGのTRINITYからサンプリングした音色も発掘して再現出来ました。
自宅の同KORG Prophecyでも同様な音色があるので、
そこから再サンプリングする手もありましたが…。アナログモデリングのMOSS音源です。
アレンジの方は歪み系ギターを主に加えて行きました。
11:Tief Blau この曲もMOSS音源からサンプリングした音色が活躍していました。
同じ様なニュアンスが出るようREASON上でも音色を作ったりと、
今回アレンジするに当たっての作業比率が音色作り重点になっています。
でも音色は重要ですからね、曲の印象までも音色次第だと思っています。
ありふれた音色をなるべく避け、自分の音楽としての個性を出す大事な要素です。
この曲はKORGの01/Wpro(自宅機材)からサンプリングした音色も活用しています。
ウェーブシェイピングやAIスクエア音源とか未だご存知な方いらっしゃいますでしょうか。
01/Wシリーズはフィルターにレゾナンスのパラメータがありません。
そこで登場するのがウェーブシェイピングという波形合成演算の機能です。
加算すると殆どが高周波を含むノイジーな音になりがちですが、
その中でレゾナンスのような効果が出る合成方法があったりします。
それを活用した音色を作ってサンプリングして…という具合ですね。マニアック?
ブレイク部分にプギュルルルルルとなる音色がそれに当たります。
12:Kopfsprung 個人的にお気に入り曲ですが、あまりこの曲に関する感想を頂いた事がありません^^;
もの凄い長い曲にアレンジしてしまおうかと思っていたのですが、
まずは全曲アレンジを完成させてから手を加えようと思っていた所、
案の定スケジュールが厳しくロングアレンジは断念というエピソードもあったりします。
この曲はBGMというより、割と単体の曲として作った感が強いです。
地味に音色パラメータを動かしていたりします。
REASONの音色データの方である程度の動的パラメータを組み込んで、
シーケンスは意外とスッキリしている音色もあったりします。
内蔵音源時代はそういう面倒な物を1つ1つ書いていたりと懐かしく思ったりもして…。
13:Traum in der Dunkelheit 環境音楽的なのでREASONでは作りやすいタイプでした。
内蔵音源では表現出来なかったリバーブの深さや、それに伴う左右の広がりを
じっくりと作り込んでみましたので、静かな深夜にでもヘッドフォンで
目を閉じて海底を漂うような気分で聴いて頂けたらと思います。
気泡や遠く響く波音、深海魚、揺らぐ海草、プランクトン、
そしてその中にいる自分の生命など、どの音がどれかを探りつつ…。
14:Hologramm Lemuの構造やシステム解説シーンのBGM、のような曲です。
後半で流れるサイン波の上下に泳ぐシーケンスが全く見えない状態でしたが、
偶然このパートの譜面を当時のノートに書いていたので、それを参考にアレンジしました。
この原曲の作曲自体は一瞬だった記憶が有ります。
15:Das Absuchen 負の連鎖、不安感などマイナスイメージの曲ですので、
音の方も歪ませたり半音階の移動を意識的に取り入れました。
雰囲気を濃くする為の環境音的な音色も色々と加えてます。
中盤のギラギラ言うリードの音色は4オペFM音源を使っています。
立ち上がりが鋭い音や突き抜けた音質がFM音源の得意とする所でもあります。
16:Gedaechtnisschwund こちらもマイナスイメージの曲ですが、Das Absuchenが負の事象だとすると
この曲は心理的な負の要素をイメージしています。
歪ませてノイズ気味なパーカッションを重ねたり、
目立たない程度に環境音的なシンセ音を重ねたりしてみました。
17:Drittes Auge 衝撃シーンのBGMです。本編で重要なシーンだけに、
BGM面でもインパクトが印象的になるようにと思って作り込んだ曲です。
この曲は原曲と比べて大きくアレンジした部分が多いです。
コード等も別物になっています。原曲を知っている方は、物語も知っていると思いますので、
この音楽面でインパクトを受けて頂けるよう意図して作りましたが、どうだったでしょうか?
18:Klamauk 不安要素のない平和な日常の曲です。
左右に飛び跳ねるシーケンスや後半の追加部分など、
音色構成的に若干派手目にアレンジしてます。
この曲はピアノソロにしても良いかなと思ったりします。
19:Heilmittel この曲は今でも気に入っていまして、時々聴いていたりします。
(私は自分の作った曲を割と頻繁に聴き直したりするのです…)
物語の核心に近づくシーンで流れる事もあって、この曲の重要度はとても高いです。
ゆっくり浸って欲しいシーンもあるので、曲自体を長くアレンジしてみました。
前半は原曲通りに演奏し、中盤以降はイメージを引き継ぎつつアレンジパートを
演奏してみました。じっくり聴いて欲しい曲の1つです。
20:Wiedergeburt この曲はHeilmittelのアレンジでもあります。
物語を走馬燈のごとく思い起こすようなイメージです。
そして真実へと繋がって行くわけですが、一段落といった具合ですね。
なのでエンディング的な曲構成で作っています。
この曲を聴いていると、私自身もまた物語をもう1度追いかけたくなります。
21:Karma タイトル画面曲として定着したテーマ曲になっていますが、
作曲当時のイメージはつぐみのバッドエンド、というエピソードもある曲です。
それだけ私の中であのエンディングは涙物でした。インパクトが強かったです。
余談ですが新生Ever17のWEBページで流れているKarmaは、本編とは別アレンジだったりします。
22:Der Mond Das Meer 子守唄の歌詞を頂いて、それを元に作曲した物です。和訳は「月と海」。
この曲はシンセサイザー版も作った事もあるので、
それに近いようなアレンジとなりました。
あれ?あのシンセアレンジってどこにも収録されていないのでしたっけ?
…と思い出したら、確かゲーム中の歌台詞を重ねたバージョンに使ったような気がします。
と自己完結でした。
23:Je nach エピローグシーンからスタッフロールへと変貌していく曲です。
今回エピローグ部分のマシンルームシーンが新規作成になっています。
もちろんタイミングを合わせて頂きました。
原曲はREASONのシーケンサーで作っているので、
そのrnsファイルが存在している珍しい曲でもあります。
当時Version1.0.1だったREASON、10年経った本作ではVersion4になってます。
最新版ではないですが、Version4の威力に未だ取り憑かれている私でした。
アレンジの方は1度Premium Edition辺りでやっているので、
今回は原作の方に近づけたアレンジへと原点回帰です。
このシンセリードを使うのも久々です。
Version1の時に絶賛していた音色だったりします。
24:Drittes Auge nehmen 神秘的な要素を強く入れこんだ曲です。当時追加曲扱いでした。
そして凄く気に入っている曲でもあります。
この繰り返されるフレーズの波に埋もれるのが心地良かったりします。
何度か書いていますが、この曲の拍子は7拍子。素数の7を意識して作りました。
あまり音を足しても雰囲気が壊れてしまうと思って、適度に足したアレンジにしました。
25:Karma -Klavier- Karmaのピアノ版です。
「Close to想いのかけら」で作ったピアノソロとは当然別で、
今回新規演奏した物を収録しています。
作曲から10年を経て、再びアレンジする事がとても感慨深かった1曲です。
26:Der Kern -Je nach- 本作で追加曲的に作りました。Je nachを元にアレンジした曲になります。
思惑としては、開眼してからようやく演奏される曲として作りました。
何度かJe nachを聴いた上で演奏される、という思惑です。
なので物語の佳境に入った辺りを想定して作っています。
感情へと訴える事の出来る音色を多用してみました。
結構気に入っています。
27:Lemurianische Ruine -Klavier- 優のテーマをピアノ主体のアレンジです。
元のテーマと対になって演出効果を出してくれると良いなと思って作りました。
28:Kosmisher Wal -Klavier- 沙羅のテーマその2、ピアノ主体アレンジ版です。
29:Qualle -Klavier- つぐみのテーマその2、ピアノ主体アレンジ版です。
30:Karussell Delphine -Klavier- 空のテーマその2、ピアノ主体アレンジ版です。
31:Weiser Hund -Klavier- ココのテーマその2、ピアノ主体アレンジ版です。
どの曲もピアノアレンジにすると、ガラリと印象が変わったりしますね。
そこが演出としての効果を期待して作っている所でもあります。

2012/09/07 Takeshi Abo.



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