CHAOS;CHILD
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CHAOS;CHILD BGM解説
2015/03/17 update
Twitterで細々と呟いていたCHAOS;CHILDのBGM解説群です。


NumTitleComment
01WORLD -C;C MAIN THEME- 本作のメインテーマ的な位置づけになります。
物語の要素をブロック分けしたような作曲をしてみました。
出だしはプレビュー映像用に作った雰囲気を継承してます。
やはり初出し映像のインパクト=第1印象ですので、その雰囲気は大事にしたかったのと、
BGMの方向性はこの時点で大体決めていたのでした。そこから始まる物語という感じです。
音楽の明暗度もこのテーマ曲が規準となっています。
前作ロボティクスノーツが日差しや青空など明るく晴れやかな印象をもった作品だったのに対し、
カオスチャイルドは完全なるダーク。音楽を色で表すと「黒と白」です。「白と黒」ではなく。
そのモノトーンな雰囲気を意識しながら全音楽の作編曲をしました。
中盤で闇が訪れ、環境音楽的になる部分は本作のホラー要素のシーンをイメージしています。
実際このフレーズは狂気的・精神的に暗いシーンのBGMの断片になっていたりします。
本作プレイ中にその断片が見え隠れし、BGM面からも
物語へ引きずり込まれていく演出になれば幸いです。
ちなみに構想段階では10分近いBGMになっていましたが、まとめたら5分半未満で落ち着きました。
02THE THIRD MELT プロジェクト初期に作った曲です。
4拍子は意図的に避け、5拍子にしています。
作品の最初に演奏される事を思い描きながら、本作の音による世界観の見せ方を意識しました。
サードメルトの悲惨さや、カオスヘッドの冒頭部分を彷彿させるイメージで作りつつ、
風前の灯の中で確認する命の暖かみ、そんな絶望感をも思わせる雰囲気を表すよう作りました。
03VIEWPOINT 本作は環境音楽寄りに作るよう意識しています。
BGMの名の如く、BackGroundに特化する要素が強い曲を多く作りました。
こういった音楽を作る事は私的にとても好きで、環境音楽を聴くのも好きだったりします。
この曲の場合はホラー要素が強く、作曲キーワード的には「緊迫感レベル1」という具合なので、
これから起きる事件の前触れ、という緊張感あるシーンを想定して作っています。
04COUNT DOWN 緊迫感レベル2、の段階の曲です。5拍子です。
ダークな雰囲気、ホラーな雰囲気、そして得体の知れない危機感。
シナリオを読みつつ感じた印象をそのまま音楽にしてみた感じです。
不安にさせる人間的な音・音色を多く盛り込んでいます。
要所要所で悲鳴が入っていたりするのも分かりますでしょうか?
音色の方も微妙に音程を揺らしていたりと不安定な集合体になっています。
これを聴いて不安になって頂ければ本望です。
そうなったらなったで申し訳ない気も有りますが(苦笑
05PEAK LEVEL 緊迫感レベル3です。
生命の危険と、知ってはいけない事を知ってしまった精神状態をイメージしてます。
レベル2のBGMのフレーズを若干継承したシーケンスに、歪んだ音色やパートを盛り込んでいます。
この曲も悲鳴を入れています。人によっては拒絶感ある要素かも知れませんが、
BGMによる演出効果を期待しての作曲を心がけました。
06NEUTRALS 曲名通り、ニュートラルな日常のBGMです。
黒くも白くもない、ただ本作では平和と位置づけるには相応しいシーン、そんなイメージです。
音色の方はまろやかな印象になる音色を多く使っていますので、
比較的安心して聴いていられるBGMになっているかと思います。
07REVIVED SHIBUYA こちらも日常BGMですが、賑やかで活気を感じる街をイメージしています。
渋谷は20年位前から現地を見ている事になりまして、もっと喧騒的な印象あったりしますが、
本編ではサードメルト後の復興祭などで協力しあっている人の集まりなイメージです。
個人的に独特な文化や独自の民族的な印象もあったりする事から、
若干民族音楽風に仕上げてみてます。
08CAPACITY 能力者、未知なる力、不可思議な事象、そういった本作のキーとなる要素のBGMです。
時間的変化のある音色や、淡々と繰り替えすシーケンスなど
精神的な要素をイメージしています。
余談ですが、前の渋谷BGMの曲名が当初「SHIBUYA CITY」でしたが、
この曲名「CAPACITY」と被るので渋谷の方を変更しました。
こちらの曲名はとても適切だと思っていたので変えたくなかったのでした。
09FAIRY'S DANCE この曲はあるシーン専用曲として作りました。
それはオルゴールのフレーズが延々と流れるBGMなのですが、
本作ではシームレスにBGMが切り替わる様なアレンジとして
いくつかバリエーションを作っています。
その案を実験的に試しつつ作った曲がこれだったりします。
狂気と恐怖が共存する物語の1シーンと密接にリンクする曲でもありますので、
切り替えを意識しつつ本編もプレイして頂けると嬉しいです。
10INSPECTION カオスヘッドシリーズ、刑事方面もまたいい味出ていて好きなのです。
その刑事による捜査や、刑事自体をイメージしたBGMを用意してみました。
こういったテンションと構成の楽曲は作っていてもとても楽しく、
本編で演奏される事を考えると私自身がワクワクしてしまいます。
本作もBGMリストという物ではなく、私が実際にシナリオを拝見させて頂いた時に、
必要と思ったシーンや、思い浮かんだ世界観の音をメモした物からBGMリストを作成し
作曲していたりします。ちなみに旧曲名は「FREESIA」でした。
11MAPPING MODE 曲名通りマッピングモードのBGMです。
プレイヤーが実際に捜査に加わるような感じで、
検証や想像をしていくシーンでもあるので、
あまりうるさくなく、起伏もなく、
適度なテンションを保てるよう意識して作曲しました。
12AN INTERFERER IN WHITE 久野里澪登場の辺りはインパクトあるシーンでしたので、そのBGMを作ってみました。
アップテンポなビートの上にポツポツ浮かび上がる様な音色と、
透明感あるシンセを多く使っています。
事件を知る事で疑問の上に疑問が浮かび上がって来る感じです。
そして疑惑へとなり、未知の領域へ誘う。
その「目撃者がいるとすれば・・・」のシーンを読んでいて
ゾクゾクっと来つつも引込まれたイメージと合わせて曲にしてみました。
この曲はかなり気にいっていたりします。
13GIRLISH この曲はプロジェクト当初から作ろうと思っていたBGMの1つです。
カオスヘッドの「Girls」という曲に対する本作の「GIRLISH」です。
アレンジというわけではなく、同様のイメージで新規で作っています。
登場するヒロイン達との何気ない明るい会話です。
本作では明るい曲が殆どないので、そういう意味で際立つかも知れません。
この曲もそうですが、使用しているREASONの音色は
演算で作る物理音源(ThorとSubtractor)が多めです。
14GAG 数少ない明るい曲、ギャグシーンのBGMです。
明るいアップテンポなギャグではなく、
コミカルでシュールなギャグをイメージして作ってみました。5拍子です。
きっちりクオンタイズされているわけではなく、
手弾きの状態を残して微妙な先走り感、手遅れ感(?)を出してみました。
カオチャのBGMはガムラン音階などバリの音楽感を意識しながら作っている曲が多いです。
15THEN 冒頭のサードメルトのフレーズを使った曲です。
イントロ部の4つの音階によるシンプルなフレーズは
様々な形に変えて色々なBGMに散りばめてます。
物悲しさを出すサイン波の成分が多めのE.Pianoを使い、
サードメルト被災時の記憶や宮代の夢、回想、
そういった精神的な事をイメージしています。
16SUMO SEAL 本作のキーワードになる「力士シール」。そのBGMです。
SUMOと書いてリキシと読みます。嘘です。
オカルトの要素を強く持ち、冒頭からゴーンという低いインパクトから始まる環境音楽です。
神秘よりも触れてはならない・得体の知れない何か、というイメージです。
不気味感ある念仏のような音色はREASONのグレインテーブルシンセMalstrom音源で
音色を作った事ある方でしたらお馴染みな感じです。
他にも恐怖感煽る音を混ぜ込んでます。
イメージがまとまっていた事もあり、比較的プロジェクト初期に作った曲でもあります。
17AH TOKYO GENERAL HOSPITAL 落ち着かない浮遊感すら感じるような、AH東京総合病院をイメージしたBGMです。
こういった曲を作りたかったので、今回思い通りに作らせて頂きました。
環境的であり、ある意味宗教的でもあり、
この1曲だけで世界観を構築出来る様な意気込みで作りました。
メインテーマにもこの曲の一部が組み込まれています。
とても気に入っている曲です。
ゲーム中で流れるBGMとしての印象的演出効果は高いと思っています。
18RORSCHACH TEST ロールシャッハテストをイメージした曲でもあり、某施設のテーマその2でもあります。
淡々としつつも不規則なフレーズを意識しながら作った曲です。
不快な金属音や断末魔のような響きなど組み込みつつ、
環境音楽的であり、ダークなホラーちっくな曲でもあり、
狂気じみた感じが出てくれれば本望です。

限定版同梱サントラを聴いて頂いた方はご存知だと思いますが、
本作ではこの曲に限らず、多くのBGMに「-another-」という
別バージョンのBGMが存在していたりします。
全another曲に共通する事は、元の曲とテンポと展開は完全に一致している事です。
逆にいうと、それらの曲がいつすり替わっても分からない様な仕組みになっております。
BGMを聞いていて「あれ?この曲こんな展開だったっけ?」や
「こんな音鳴っていたっけ?」と音楽面からも不穏感や疑念が
生じてくれる事を密かに狙っていたりします。
大きく違う曲もあれば、微妙に違う物、異なったフレーズだったり
曲によって様々なアプローチをしています。
そういった部分も気にしつつ聴いて楽しんで貰えれば幸いです。
ちなみに他作品「DISORDER6」でもanotherバージョンによる演奏切り替えを行っております。
興味持って頂けたらそちらも聴いてもらえると凄く嬉しいです。
19NETWORKER キーワードは「ニコニヤニュース。渋谷にうず。渡部。@ちゃんねる」です。
曲名通りネットワークを利用する人々をイメージして作りました。
電脳空間というより、和気あいあいとしていて
それが日常的になっている様子を意識しています。
同時に学園祭などのシーンも含めてイメージしています。
音楽的にはベースパートやギコギコ言っている音など気にいっていたりします。
20HER WORRIES 親身にタクを心配する気持ちをイメージし、来栖乃々のテーマ的に作曲してみました。
メインテーマの断片をピアノフレーズにしています。
優しくも心配している心苦しい様子を感じて頂ければ幸いです。
21ONLINE NOW チャットシーンBGMです。
不穏な展開を淡々と文字で続ける様子をイメージしています。
この曲は最初にシナリオを読まさせて頂いている最中に
ポロンポロンと綴る曲が思い浮かびまくっていたので、
「これは作ろう」と速攻作曲しました。その詳細は本編にて!
22THE AIR OF TERROR 恐怖感をイメージしたBGMです。気が滅入って来るようなBGMばかりで恐縮です。
これまた環境的ですが、例によってこの系統作るの大好きなので楽しんで作曲しました。
粗い音、低い音、不安定なノイズ的でもある音の上に載せた音階を持った音色達。
1つ1つの音の伸びや持続感、主張などが重要になるので意外と繊細だったりします。
そう言えば母音単語だとついつい頭にTHEを付けてしまいます。
23SHADY AMBIENCE 疑惑をテーマにしたBGMです。サウンドプロジェクト後半に追加した曲でもあります。
この曲を始め、いくつかのBGMは頭の部分だけ抜き出し、
インパクト演出向けのSE的なバージョンも用意しました。
こういった疑惑を持ったシーンは物語の重要なシーンでもあるので、
BGMによる演出効果も重要と思っています。
なので1音で台無しにならないよう、より慎重に作ってます。
24WHAT WAS LOST 悲しいシーンのBGMです。
ピアノソロで感情を訴えかける様に作ってみました。
こみ上げて来る感情、それを押さえる理性、その葛藤。
もどかしさと絶望感が共存する悲壮感、な具合です。
カオチャ限定同梱サントラCDの曲順に解説しておりますが、
「WHAT WAS LOST」までがCDの1枚目になります。
25MORE GRIEF メインテーマのピアノバージョンです。
とても悲しいシーンなどを想定して作りました。
命に関わらず、大事なものモノを失う悲しみをイメージしつつ、
柔らかに演奏してみました。
26COUNT DOWN -another- anotherバージョンの解説もしていこうと思います。
大抵のBGMは後にanother版を作っていますが、この曲に限ってはこちらを先に作りました。
秒針のように刻む金属音色、絶え間なく繰り替えず5拍子のシーケンス、儀式的な打楽器、
時より聞こえる悲鳴、アルトやソプラノコーラス、そして徐々に歪んでいく音色達。
かなり趣味的ですが、作っていて楽しかった曲です。
27NEUTRALS -another- 別バージョンのアレンジは基本的に静かな雰囲気になるよう作っています。
同一テンポである必要があり、シンプルになりすぎると早く感じてしまうので、
その辺のバランスを意識して作っています。
28REVIVED SHIBUYA -another- ピアノ主体のイージーリスニングっぽく仕上げてみました。
スローテンポ版も用意しようかと思いましたが、シームレスに切り替える事を考えると
このバージョンのみがいいのかなと現状維持です。
29FAIRY'S DANCE -another- この曲に関しては特に書く事無かったりするのですが、
こちらはまさに本編のとあるシーンでの効果音扱い的なBGMになります。
30INSPECTION -another- 別曲のようなアレンジとなりましたが、シームレスに移行させるといい具合に入れ替わると思います。
サイコ的な推理シーンは昔から好きなシチュエーションなのでイメージが直ぐまとまりました。
捜査に進展があった際、考察しては浮上する疑問、心理的な描写など、
そういったシーンに合うよう作ってみました。
跳ね物なシーケンスなど、こういうの大好きです。
31MAPPING MODE -another- 本編の前半後半と分けた位置づけで作りました。
徐々に見えて来る真相に迫って来た辺りをイメージしています。
穏やか傾向になるanotherの方が逆に後半を想定して編曲しています。
32GIRLISH -another- ピアノバージョンとは違ったシンプルさにアレンジしてます。
でもスローテンポで独立したピアノ版が存在するので、重複してしまう部分もあります。
33SUMO SEAL -another- 重厚な雰囲気になるよう、更に環境的になるよう編曲してみました。
another系BGMは解説もシンプルになりがちです。
34AH TOKYO GENERAL HOSPITAL -another- 元々環境音楽だった物を環境化したので、こんな具合になりました。
良く眠れそうな感じ。悪夢見そうですが…
1音1音が際立っているので、こちらも結構好きだったりします。
35RORSCHACH TEST -another- 元々鍵盤を適当に演奏したフレーズだったりしますが、この不安定な音階は密かに気にいっています。
シンプルになっていますが、BGMには適したテンションかなと思っています。
36THE AIR OF TERROR -another- こちらも環境BGMの更なる環境化な感じです。
こういう雰囲気は逆にワクワクしてきて次の展開が待ち遠しくなったりします。
若干映像にシンクロさせる音楽を意識してしまいます。
37FLASHBACK 回想シーンのBGMです。BGM制作が一段落してから追加した曲の1つです。
一通り作ってから汎用的な回想や記憶を巡るBGMがない?と思って作りました。
音楽の世界観は既に完成しているので、その世界にのっとった制作方法です。
anotherシリーズ解説は一段落ですので再び通常BGMの解説になりましたが、
ここから先はネタバレにも関わって来るので解説不能になりそうです。どうしましょう。
38DUSK 日常のBGMですが、明るい日常ではなく薄暗さを感じるイメージで作っています。
時刻的には夕暮れ時だったりと、光から闇が支配者に変わる時刻。不安要素のある時間帯でもあります。
39FAR DAYS 過去の話。解説的なシーンのBGMとして作りました。
語られる悲しさを含む過去、という具合で物悲しさを感じるマイナースケールで作ってます。
そしてこの曲のメロディーは「THEN」へと繋がります。
40GIRLISH -PIANO- 「GIRLISH」のピアノソロ版です。
同テンポのシームレス変換BGMとしてではなく、単独のアレンジとして演奏した曲です。
ヒロインが心開く様子や、心情的、心動くシーンをイメージしてます。
スローテンポで演奏した事からも若干長めの演奏時間(4分48杪は「WORLD -C;C MAIN THEME-」の次に長い曲です)になってます。
41RE:START 2013年のLive5pb.でChaos;Childを発表するに当たって、先行公開用プレビュー映像の曲です。
これはある程度映像の流れが決定したムービーと、細かい指定が記載されている絵コンテなどの資料を頂きまして、
その映像の進行に合わせて音がシンクロするように作曲しました。
映像の流れがかなり印象的でもあったので、作ろうと思った音の流れや色彩感がダイレクトに浮かんできました。
あとは尺合わせやインパクトある音のタイミングの為の溜め、拍子、テンポの変更など小細工を多く使いつつ違和感なく繋がるよう構成しております。アニメ的な作り方とも言えると思います。
科学ADVシリーズ通してプレビュー映像が存在しているのですが、それぞれに当て込んだBGMがそのまま本編への第1印象となる事もあって密かに重要性が高かったりします。
本作も例外無く、ダークなサウンドによる世界観を創り上げたのはこの曲から全てが始まっています。
そしてこの曲を元に本作のメインテーマ「WORLD -C;C MAIN THEME-」が作られているのは先に書いた通りです。
なので「RE:START」の方は裏のメインテーマ的な部分あるかも知れません。


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